分捕り合戦 2009 2 14

 永田町では、よく公務員改革がテーマとなっていますが、
こうした議論は、政治家が枝葉の部分に夢中となって、
肝心なことが忘れ去られています。
今の政治家は、大局が見えない、見ていないということです。
とにかく自分の手柄を立てることに夢中でしょう。
 要は、人材の分捕り合戦です。
異論があるかもしれませんが、
ここでは、東大法学部卒業生を優秀な人材と仮定すると、
どうやって、こうした人材を確保するか。
 今時、「お国のために安月給で働け」と言っても、人材は集まらないのです。
官僚で出世しても、審議官や局長クラスの給料は、あまりにも安いのです。
大企業の役員クラスの給料に比べれば、本当に格安です。
 だから、退官後は天下りで(天下りを繰り返すことで)、
大企業の役員クラスの報酬を得ることができると、うまく騙して、
東大法学部卒業生を集めてきたのです。
 そういうわけで、天下りを廃止するならば、
審議官や局長クラスの給料を、今の2倍以上にしないと、優秀な人材が集まらないのです。
 もちろん、そういう優秀な人材は、
民間に行くべきで、政府には不要という考え方もあります。
 そうなったら、文字通り、「小さな政府」となるでしょう。
何があっても自己責任で、
国民は政府に頼らない、自分のことは自分で解決するということになります。
 確かに、腐敗官僚は存在します。
しかし、一部の腐敗官僚を見て、すべての官僚が悪と考えるのは間違いです。
 マスコミにも問題があります。
一部の腐敗官僚だけ徹底的に報道して得点稼ぎをしています。
そして、国のために功績を上げた官僚については全く報道しません。
これでは、官僚全部が悪いように、国民は洗脳されてしまうでしょう。
 外国から見れば、なかなか日本は手ごわいのです。
日本へ進出して、一儲けしようと考えても、官僚機構が邪魔です。
だから、官僚機構を弱体化させて、その後、進出した方が儲かるでしょう。
 こうした視点で、国民は、
政治家による公務員改革を見ては、どうでしょうか。
 もちろん、官僚が駄目でも、政治家がしっかりしていれば問題ないですが・・・・・。

アナウンサー announcer 2003 9 19
 アナウンサーとは、用意された原稿を読む人のことです。
しかし、日本の大臣も、アナウンサーです。
 まず、大臣就任あいさつ。
これは、実は、ある程度、官僚が事前に作成して用意してあります。
もちろん、能力がある人は、
官僚が用意した「大臣就任あいさつ」は、必要ありません。
 次に、大臣の「談話」や「コメント」も、基本的に、官僚が作成しています。
 さらに、国会答弁。
これも、官僚が、事前に答弁書を作成して、用意してあります。
 なぜ、事前に答弁書が作れるかというと、
国会での質問者は、何日も前から、事前にわかっているのです。
 だから、若手官僚が、質問する予定の議員のところへ行って、
事前に質問内容を聞いてくるのです。
 ここは、野党議員も、癒着していますので、
質問内容を、事前に官僚に教えてくれます。
 そこで、教えてもらった質問内容を、官僚は省内に持ち帰って、
答弁書を作成するのです。
 詳しくは知りませんが、
課長補佐あたりが、答弁書の原案を書いて、課長と協議して、
最終的には、局長に目を通してもらうのかもしれません。
そして、答弁書が完成したら、大臣に手渡すというシステムです。
 何日か後の国会で、予定された質問を、
野党議員が、予定どおり行い、
大臣は、事前に用意された答弁書を読むという「芝居」です。
 大臣、官僚、野党議員と長年に渡る「癒着構造」です。
たまに、意地悪な野党議員がいて、
事前に教えた質問とは違う質問をする時があります。
こういう時は、大臣は立ち往生して、
後ろに控えている局長に助けを求めるのです。
 また、何かの記念式典で、
大臣が、よく、あいさつしますが、
この「あいさつ文」も、官僚が事前に作成したものです。
 極端な話、誰でも、大臣はできます。
サラリーマンでも、自営業者でもできます。
実は、同じ構造が、地方議会でもあります。























































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